テイラー・フリッツ(Taylor Harry Fritz)

テイラー・フリッツ(Taylor Harry Fritz)は、現在18歳。ATP世界ランキング102位(2016年2月23日現在)のアメリカ期待の新星です。

ビッグサーブが大きな武器ですが、大きな体に似合わずフットワークはかなりよく、素質だけで言えば、同じビッグサーバータイプのマリン・チリッチやミロシュ・ラオニッチ以上だと感じます。

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プロフィール

国籍USA(アメリカ)
生年月日1997.10.28
プロ転向年2015年
身長193cm
体重84kg
出身地カルフォルニア州ランチョ・サンタ・フェ
(アメリカ)
居住地カルフォルニア州ランチョ・サンタ・フェ
(アメリカ)
利き手右手
バックハンド両手打ち

1997年10月28日、アメリカのカルフォルニア州ランチョ・サンタ・フェで生まれる。両親ともにプロテニスプレーヤーだった経歴を持ち、父のガイ・フリッツは元世界ランク301位、母親のキャシー・メイ(Kathy May Fritz)はWTAの元トップ10選手でWTAタイトルを7つ獲得、グランドスラムベスト8も3回進出したことがある名選手でした。

テイラーは両親の影響で2歳からテニスを始めました。

テイラー・フリッツ(11歳)両親

©SanDiegoUnionTribune.com

テニス・キャリア(来歴)

2013年

1月にITFフューチャーズ2大会の予選に出場し、予選2回戦、予選1回戦と敗退。その後はジュニアサーキットに専念。

3月より15歳でジュニアとしてキャリアをスタート。カリフォルニア州クレアモントで行われたUSTA ITF Claremont(G4:アウトドア・ハード)に出場し、準決勝まで進出します。

9月にはUSオープン・ジュニアの予選二回戦を勝ち抜き本戦に出場。一回戦でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に3-6,(2)6-7で敗退。つづくテキサス州ウィチタフォールズで行われたWichita Falls(G4:アウトドア・ハード)にてジュニア・シングルス初優勝を飾りました。

次の週にオクラホマ州タルサで開催されたPan American ITF(Grade B1:アウトドア・ハード)にも出場。決勝で1つ年下のライバル、フランシス・ティアフォ(Frances Tiafoe)に3-6,0-6のストレートで完敗を喫しました。

12月にはGrade AのMetropolia Orange Bowl International Championship(オレンジ・ボウル)に出場するも一回戦で敗退します。

2014年

1月にコスタリカの首都サンホセで開催された50th Coffee Bowl(G1:アウトドア・ハード)では三回戦敗退、3月にカルフォルニア州カーソンで開催されたUSTA International Spring Championships(G1:アウトドア・ハード)では、準決勝で「錦織二世」と呼ばれる日本の中川直樹に1-6,4-6のストレートで敗退しました。

4月、カリフォルニア州ランチョ・ミラージュで行われたEaster Bowl Championship(Grade B1:アウトドア・ハード)では、準決勝でフランシス・ティアフォと激突、6-3,(5)6-7,2-6の逆転負けを喫し、前回の雪辱はなりませんでした。

5月下旬、ベルギーのシャルルロア マルシネルで行われた50th Astrid Bowl Charleroi, Belgian International Junior Championships(G1:アウトドア・クレー)では準決勝進出、その後の全仏オープン・ジュニアでは二回戦で敗退しました。

6月下旬にイギリス、ローハンプトンで行われたNike Junior International Roehampton(G1:グラスコート)では準決勝でアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と対戦し、4-6,6-3,2-6のフルセット負けを喫しました。

つづくウィンブルドン・ジュニアでは、準決勝で同郷のノア・ルビン(Noah Rubin)と対戦、4-6,2-6のストレートで破れました。

ジュニアの大会をメインに置きつつ、ITFフューチャーズの大会にも参戦。当時世界ランク1264位ながら8月に開催されたUSオープン予選に出場、一回戦で当時世界ランク228位のJAN MERTLに6-1,3-6,3-6の逆転で敗れましたが、格上選手相手に1セットを取る健闘を見せました。

つづく全米オープン・ジュニアでは、三回戦でアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)と対戦し、4-6,0-6とストレートで破れ、ローハンプトンでのリベンジは果たせませんでした。

毎年10月下旬に大阪で行われる大阪市長杯 世界スーパージュニアテニス選手権大会(GA:アウトドア・ハード)では、決勝でチュン・ユンソン(韓国)を7-6(2),6-2のストレートで破り、Grade Aのジュニア・タイトル初制覇を飾りました。ちなみに、この大会優勝者にはマリン・チリッチ(クロアチア)、ニック・キリオス(オーストラリア)、その他にもグランドスラム決勝進出者がいるため、世界スーパージュニアテニス選手権大会は、ジュニアの出世大会と言われています。

11月にはメキシコ・シティで開催されたIII Abierto Juvenil Mexicano(GA:アウトドア・クレー)では、アンドレイ・ルブレフとのペアで優勝を飾り、今度はダブルスのGrade Aタイトルを初制覇しました。つづくメキシコのユカタン州メリダで開催されたXXVIII Yucatan Cup(G1:アウトドア・クレー)では、決勝でダブルス・パートナーのアンドレイ・ルブレフを6-4,6-3のストレートで退け、ローハンプトンとUSオープン・ジュニアでのリベンジを果たしました。

12月にはアメリカで開催されるグレードA大会であるオレンジ・ボウル(アウトドア・クレー)に出場しましたが、こちらは準々決勝で敗退しました。

2014年はテイラー・フリッツの才能が一気に開花した一年でした。

2015年

AGL Loy Yang Traralgon Junior International(G1:アウトドア・ハード)の準々決勝で敗退後、全豪オープン・ジュニアを迎えたフリッツは、世界スーパージュニアで決勝を争ったチュン・ユンソン(韓国)と準々決勝で再戦しましたが、7-6(4),(4)6-7,0-6と逆転負けでリベンジを許しました。

4月にアメリカのカリフォルニア州インディアンウェルズで開催されたEaster Bowl Championship(Grade B1:アウトドア・ハード)ではシングルス優勝。

5月中旬にイタリアのミラノで開催された56° Trofeo Bonfiglio(GA:アウトドア・クレー)準決勝進出後、全仏オープンジュニアに出場し、同胞のトミー・ポール(Tommy Paul)に(4)6-7,6-2,2-6で破れ準優勝。

6月にイギリスで開催されたノッティンガム・オープン(グラスコート)にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場。当時世界ランク761位のフリッツは、当時世界ランク66位のパブロ・カレーニョ・ブスタ(スペイン)を6-1,6-4で破る金星を挙げました。2回戦では当時世界ランク16位のフェリシアーノ・ロペス(スペイン)と対戦し、3-6,3-6のストレートで敗退しました。
カレーニョ・ブスタ(スペイン)に勝利したのは間違いなく金星と言えますが、カレーニョ・ブスタは典型的なクレーコーターで芝は得意ではありません。おまけにグラスコート(芝)はビッグサーバーが有利なサーフェス(コート)と言われていますので、強力なサーブを持っているフリッツが勝っても何らおかしくはありません。

ウィンブルドン開催3日前に行われたエキシビション・マッチ、ブードルズ・テニス・チャレンジ2015(芝)にも参加し、ギリシャのTsitsipas Stefanosに6-4,6-2のストレートで勝利しています。

ウインブルドン・ジュニアでは、準々決勝で韓国のチュン・ユンソンを6-2,4-6,6-0のフルセットで破りましたが、準決勝では、同じアメリカのReilly Opelkaに3-6,(13)6-7のストレートで破れてしまいました。

USオープン・ジュニアでは、準決勝で韓国のチュン・ユンソンを6-2,6-3のストレートで破り決勝に進出。決勝では、全仏オープンで破れているトミー・ポールと再戦、6-2,(4)6-7,6-2のフルセットで破って優勝。2015年のグランドスラム・ジュニアでは、すべて準々決勝進出という安定した結果を残しました。

また、最後のジュニア・グランドスラムである全米オープン・ジュニアの優勝が、2015年ジュニア・ランキング1位の大きな助けとなりました。

しっかりとジュニアで結果を出したフリッツは、9月にプロ転向を表明、その後、チャレンジャーツアーに参戦し、サクラメント・チャレンジャー、フェアフィールド・チャレンジャーと2週連続優勝を飾りました。

2016年

シーズン初戦のCity of Onkaparinga ATPチャレンジャー(オーストラリア)でいきなり優勝し、早くもチャレンジャーツアー通算三大会優勝という結果を残します。

つづく全豪オープンでは予選三試合を勝ち抜き、グランドスラムの本戦に初出場。当時世界ランク22位のジャック・ソックと対戦し、4-6,6-3,6-0,3-6,4-6のフルセットで惜敗。ATPツアーでも力が通用することを証明しました。

世界ランクを145位としたフリッツは、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したアメリカのメンフィス・オープン(インドア・ハード)では二回戦で当時世界ランク29位、大会第2シードのスティーブ・ジョンソン(USA)を7-6(5),7-6(7)で下す金星を挙げ、当時世界ランク7位の錦織圭の決勝まで進みましたが、4-6,4-6のストレートで敗れました。現時点では錦織とのテニス選手として完成度が出ましたが、それでもトップ10選手を相手にかなり健闘していたと思います。

第一セット前半はフリッツのが押していた場面もありました。よろしければATP公式サイトで動画をご覧ください。
2016年メンフィス・オープン決勝 錦織圭 v.s. テイラー・フリッツ

年度別成績(2016年2月23日現在)

世界ランクATPCHALLENGERITF
2013
2014115168
20151741117583
20161024361
通算成績542361411

タイトル

ATPシングルス

  • なし

ATPダブルス

  • なし

チャレンジャーツアー シングルス

2015年
  • サクラメント・チャレンジャー(USA:アウトドア・ハード)
  • フェアフィールド・チャレンジャー(USA:アウトドア・ハード)
2016年
  • City of Onkaparinga ATPチャレンジャー(オーストラリア:アウトドア・ハード)

チャレンジャーツアー ダブルス

  • なし

ジュニアタイトル シングルス

2013年
  • Wichita Falls(G4:アウトドア・ハード)
2014年
  • 大阪市長杯 世界スーパージュニアテニス選手権大会(GA:アウトドア・ハード)
  • XXVIII Yucatan Cup(G1:アウトドア・クレー)
2015年
  • USオープン・ジュニア(GA:アウトドア・ハード)

ジュニアタイトル ダブルス

2014年
  • III Abierto Juvenil Mexicano(GA:アウトドア・クレー)
        パートナー:アンドレイ・ルブレフ(ロシア)

短評

190cm以上ある大型選手にもかかわらず、現時点でこれだけの素質を見せているのですから、プロテニスプレーヤーとしてのフィジカルが完成したときにどれだけのパフォーマンスを見せてくれるのだろう、と思いを巡らせてしまいます。

ATP250とはいえ、ATPツアー3戦目で決勝進出するのは実力がなければ難しいです。チャレンジャーツアーの試合を動画で何試合か見ていますが、チャレンジャーでは力の違いを感じましたので、TOP100定着は間違いないでしょう。

東京オリンピックが開催される2020年には24歳になりますので、順調なら最高のパフォーマンスが発揮できそうですし、そのときには確実にトップ10、もしかしたらトップ3に入っているかもしれない、かなり楽しみな逸材です。

個人的には、ニック・キリオスといい勝負をするのではないかと思っていますし、素質的にはBIG4に一番近いのではないか、という気さえしています。メンタル面ではキリオスより安定してそうなので、ランキング上位になっても成績的なムラはないでしょう。

更新履歴

  • 2016.02.23 新規投稿
  • 2016.03.01 ジュニア戦歴を追加
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